暮も押し詰まってきたので、2019年の新井素子さんのお仕事を振り返ってみよう

2019年も残りわずかとなりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
今年も新井素子さんの本はたくさん出版されましたね。その度にトークショウ&サイン会が開催されるなど、新井素子さんは実に精力的に活動なさっておいででした。私たち新井素子ファンにとっては誠にうれしい一年でございました。
その締めくくりとして、手前味噌ながら、当ブログの記事で2019年の新井素子さんのお仕事を振り返ってみましょう。改めて眺めるとイベントラッシュでしたねえ。開催してくださった書店さん、スタッフさん、ゲストの方々、ありがとうございました。来年も期待しております。
この数年は本当に情報が多くて、毎月のように新しい情報をブログに掲載できるので、更新は大変ですけれども楽しいです。このブログがお役に立っていれば、僕としてはうれしいのですが。
来年もどうか新井素子さんや旦那さんがご健勝であらせられますように。そして皆様が楽しく過ごせる年になりますように。

ブログ記事(新刊、イベントなど)

※記事を出版日や開催日の日付順に並べました。なので実際に書いた時期はそれよりもずっと前になります。

9月(2020-06-03追記)

日本経済新聞2020年9月8日付朝刊に、エッセイ「旦那の俳句」が掲載。
www.nikkei.com

2019年に出版された本

ショートショートドロップス』(キノブックス)

ショートショートドロップス

ショートショートドロップス

『この橋をわたって』(新潮社)

この橋をわたって

この橋をわたって

  • 作者:素子, 新井
  • 発売日: 2019/04/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
この橋をわたって

この橋をわたって

星へ行く船シリーズ 星から来た船』上・中・下(出版芸術社

星から来た船 上 (星へ行く船シリーズ)

星から来た船 上 (星へ行く船シリーズ)

  • 作者:新井 素子
  • 発売日: 2019/05/20
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
星から来た船 中 (星へ行く船シリーズ 7)

星から来た船 中 (星へ行く船シリーズ 7)

  • 作者:新井 素子
  • 発売日: 2019/06/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
星から来た船 下 (星へ行く船シリーズ8)

星から来た船 下 (星へ行く船シリーズ8)

  • 作者:新井 素子
  • 発売日: 2019/07/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

『ダイエット物語……ただし猫』(中公文庫)

ダイエット物語……ただし猫 (中公文庫)

ダイエット物語……ただし猫 (中公文庫)

『S-Fマガジン』2020年2月号(創刊60周年記念号)の「記念エッセイ60本一挙収録」企画に新井素子さんのエッセイも掲載

2019年12月25日に『S-Fマガジン』2020年2月号が発売されました。「創刊60周年記念号」ということで、特別企画として「創刊60周年記念エッセイ 私の思い出のSFマガジン」が掲載されています。S-Fマガジンゆかりの人々60名が過去のS-Fマガジンから一冊を選び、その号にまつわる思い出を語る、という趣向です。
新井素子さんのエッセイも掲載されています。新井素子さんはお仕事での登場回数こそ少ないものの、過去に小説「ネプチューン」「阪神が、勝ってしまった。」やエッセイ「正しいぬいぐるみさんとの付き合い方」が掲載されておりました。

どんな作家さんたちが登場しているか、また新井素子さんがどの号について語っておられるか、ぜひご確認下さい。

SFマガジン 2020年 02 月号

SFマガジン 2020年 02 月号

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2019/12/25
  • メディア: 雑誌

(ちなみに、僕が『S-Fマガジン』を買い出したのは新井素子さんの影響です。中学生の時に新井素子さんの本のあとがきに出てきたので読んでみたくなり、1982年6月号を初めて町の小さな本屋で購入したのでした。萩尾望都氏の「銀の三角」と鏡明氏の「我らが安息の日々」が最終回だったのを覚えています。当時は雑誌のバックナンバーを取り寄せできるということも知らず、1981年1月号に掲載された「ネプチューン」はどうやったら読めるんだろう、と懊悩していたのを思い出します。以来、37年間買い続けております。)

『學鐙』冬号(丸善出版)に新井素子さんのエッセイが掲載

『學鐙』は丸善のPR誌です。12月15日発売の冬号に新井素子さんのエッセイ「成長する旦那」が掲載されたそうです。
『學鐙』は丸善MARUZEN&ジュンク堂書店で取り扱っていると思いますので、お店で確認してみて下さい。(丸善・丸の内本店では3Fのサービスカウンターで販売していました。)
yushodo.maruzen.co.jp

『生ける屍の死 永久保存版』(山口雅也/光文社)に新井素子さんのエッセイ収録+刊行記念トークショウ&サイン会開催(2019-12-27追記)

『生ける屍の死 永久保存版』(山口雅也/光文社)が12月19日に刊行されました。


生ける屍の死 永久保存版

生ける屍の死 永久保存版

  • 作者:山口雅也
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2019/12/18
  • メディア: 単行本

「生ける屍の死」は1989年に発表され、その年の「このミステリーがすごい!」で第8位、「このミステリーがすごい!」が選ぶ「過去20年でもっとも面白かったミステリー&エンターテイメント 1988年~2008年のベストオブベスト」で第2位に輝いた傑作ミステリー小説です。それが発表30周年の今年、箱入り豪華ハードカバーの「永久保存版」となりました。この本は様々な趣向が凝らされており、京極夏彦氏による序文や、著者が執筆秘話を語るインタビューを収録、また「エッセイ&資料『生ける屍の死』はいかに読まれてきたのか」など付録も満載です。
新井素子ファンとして要チェックなのは、「エッセイ&資料『生ける屍の死』はいかに読まれてきたのか」の中に新井素子さんの書き下ろしエッセイが収録されていることです。書き下ろしエッセイは4本が収録されています。タイトルと作者は次の通り(肩書は掲載ページに記載のもの)。

  • 「誰も考えたことがなかった裾野を新たに作ってしまったお話」……新井素子(SF作家)
  • 「新たな世界を探る悦び」……糸谷哲郎将棋棋士/八段)
  • 「反リアリティの臨界点」……陸秋槎(推理作家)
  • 「生ける屍における性なき愛」……小泉義之(哲学者)

来年の1月20日(月)には刊行記念のトークショウ&サイン会が開催され、新井素子さんがゲスト出演されるそうです。


詳しいことが判りましたら、またこのブログでお知らせします。

著者の山口雅也氏は『奇想天外 アンソロジー』の編者を務めるなど、以前より新井素子さんと一緒にお仕事をされていたりします。

motoken.hatenablog.jp

motoken.hatenablog.jp

www.youtube.com

2019-12-27追記

トークショウ&サイン会の続報です。
1月20日(月)、下北沢の本屋B&Bにて

山口雅也×森永博志×新井素子
「“Midnight Before the Death of Livingdead”〜今だからこそ語る「ミステリ」と「青春」そして「狂騒の八〇年代」」
『ミッドナイツ 《狂騒の八〇年代》作品集成』刊行&『生ける屍の死』30周年記念

が開催されます。
時間は20:00~22:00で、チケットは前売り2200円(1500円+ドリンク代500円+消費税)、当日2750円(2000円+ドリンク代500円+消費税)となっています。
詳細は下記のページをご覧ください。チケットの予約ページへのリンクもありますので、お申込みはそちらからお願いします。
bookandbeer.com

清水建設と日本SF作家クラブのコラボ企画「建設的な未来」の第3話に新井素子さんのショートショートが登場


「建設的な未来」は、清水建設株式会社と日本SF作家クラブとのコラボレーション企画です。

少子高齢化や異常気象、発生が危ぶまれている巨大地震など、日本の行く手にはさまざまな困難が予想されています。
清水建設日本SF作家クラブのコラボレーション企画「建設的な未来」では、こうした困難を乗り越え、望ましい未来を手に入れるために、私たち建設会社ができるかも知れないこと、また、困難を乗り越えた先にあるかも知れない世界をテーマに、第一線で活躍するSF作家の皆さんにショートショートを書いていただきました。
清水建設ではこれを未来への提言の一つとして受け止め、よりよい未来を「建設」するために、今、私たちがなすべきことについて、この物語を読まれる皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
ショートショートはオムニバス形式の全12話(月1回掲載)を予定しています。

https://www.shimztechnonews.com/topics/sf/ss/sf_01.html

12月11日更新の第3話では、新井素子さんの「新しいお遊び」が掲載されました。
www.shimztechnonews.com

既に発表されている第1話は草上仁氏の「海が、見える」、第2話は門田充宏の「理想の小説家」です。

www.shimztechnonews.com
www.shimztechnonews.com

良質なショートショートが毎月読めるという素晴らしい企画ですね。
まだ先の話ですが、完結の暁にはぜひとも書籍化をお願いしたい処です。