第67回江戸川乱歩賞の受賞作決定(選考委員に新井素子さんも)

5月17日に第67回江戸川乱歩賞の最終選考会がリモートで行われました。新井素子さんも選考委員を務めておりました。

受賞作は2作。

  • 伏尾美紀(ふせお・みき)「センパーファイ ―常に忠誠を―」
  • 桃ノ雑派(もものざっぱ)「老虎残夢」

2作同時の受賞は10年ぶり12度めとのことです。
選考委員は、綾辻行人新井素子京極夏彦月村了衛貫井徳郎(敬称略)。新井素子さんは65回から選考委員を務めており、今回で三度目となります。
新井素子さんは既に募集が開始された第68回でも選考委員を務めるようです。
shousetsu-gendai.kodansha.co.jp

過去の選評はこちらで読むことができます。

www.mystery.or.jp
www.mystery.or.jp

2022-01-09追記

9月に受賞作が刊行されました。
「センパーファイ ―常に忠誠を―」は「北緯43度のコールドケース」と改題されています。

どちらにも巻末に新井素子さんの選評が収録されています。

新井素子さんご出演のテレビ番組『世界SF作家会議』が書籍化、早川書房から4月24日に刊行(2021-06-01追記)

昨年から今年にかけてフジテレビで3回に渡り放送されたテレビ番組『世界SF作家会議』が書籍化され、早川書房から4月24日に刊行されました。
日本人出演作家6名の中で、唯一第1回から第3回まで全てにご出演されたのが新井素子さんです。ネットで感想を拝見しておりますと、その発言は大いなる反響を呼んだようで、新たに新井素子ファンになった方もおられたようです。
なお、『世界SF作家会議』はテレビ番組バージョンと、公式動画配信によるオリジナルバージョンがあり、本書では更にそれらでカットされた部分も文章化されて収録されております。テレビや動画配信をご覧になった方も、読むと印象が変わったり新しい発見があるかも知れませんよ。ぜひぜひお読みください。

現在は第3回まで放送されましたが、第4回以降も楽しみにしております。新井素子さんがまたご出演されるならファンとしては無上にうれしいです。よろしくお願い致します。

2021-06-01追記

この本の発売を記念して、5月26日(水)27:00~28:00に『世界SF作家会議 番外編』がフジテレビで放送されました。
「地上波未公開映像を含むスペシャル・エディション」とのこと。関東ローカルの放送で公式動画の配信もありませんでしたので、見られた人はラッキーですね。(今からでも動画を配信してくれないでしょうか)
www.fujitv.co.jp
こちらは『世界SF作家会議』のスポットCMです。番組でもナレーターを務めたマキタスポーツ氏と、出演者の1人でもあるSF作家の小川哲氏が、それぞれ淡々と紹介しています。
www.youtube.com
www.youtube.com

講談社文庫50周年記念で『グリーン・レクイエム』が復刊、新装版が4月15日に発売

4月15日に講談社文庫から『グリーン・レクイエム』新装版が発売されました。
今年2021年は講談社文庫の50周年に当たりまして、それを記念して過去の名作の新装版が毎月刊行されています。今月はついに『グリーン・レクイエム』の出番となりました。(なんでなのか、というのは下の「関連記事」を読むとなんとなく納得していただけるのではないかと思います。)



この新装版の前に「グリーン・レクイエム」が収録されたのは、2019年の『新井素子SF&ファンタジーコレクション1』(柏書房)でした。この本は「いつか猫になる日まで」、「グリーン・レクイエム」、「緑幻想」、そしてそれらの既刊本のあとがきを全て収録するという、”決定版”とも呼ぶべき本だと思いましたので、これでしばらく「グリーン・レクイエム」をタイトルに冠する書籍が刊行されることはないだろうと高をくくっていたのです、個人的に。まさかまさか、こんな形で”新装版”が刊行されるなんて、うれしい驚きでありました。
ちなみにこの新装版、収録内容はほぼ旧版と同じなのですが、旧版のあとがきと新しいあとがきが2つ収録されております。旧版への愛に溢れたとても良い本だと思います。
電子書籍も同時発売されております。)
グリーン・レクイエム 新装版 (講談社文庫)

グリーン・レクイエム 新装版 (講談社文庫)

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新井素子さんの新作短編を収録した『NOVA 2021年夏号』(大森望・責任編集/河出文庫)が発売

4月6日(火)発売の書き下ろしSFアンソロジー『NOVA 2021年夏号』(大森望編/河出文庫)に、新井素子さんの新作短編小説が収録されました。
タイトルは「その神様は大腿骨を折ります」。
『NOVA 2019春号』所収の「やおよろず神様承ります」の続編、というか同じ世界のお話です。(『NOVA』でシリーズ化希望!)


アンソロジーと言えば、新井素子さんが編んだ『ショートショートドロップス』(角川文庫/2021年1月発売)もとても好評です。普段読んだことのない作者さんやお話に出会えるのは、アンソロジーのいい処ですよね。
粒ぞろいの日本SFアンソロジーをぜひ手にとって見てください。
NOVA 2021年夏号 (河出文庫)

NOVA 2021年夏号 (河出文庫)

  • 発売日: 2021/04/03
  • メディア: 文庫

<新井素子さん>ファン交流会にかいめ、のお知らせ

3月14日(日)の「第2回新井素子さんオンラインお茶会」の終了後に、お茶会の参加者同士の交流会が開催されまして、その中でまた近々交流会をやりましょう、というお話が出たそうです。
で、4月に新井素子ファンのオンライン交流会を行うことになりました。主催は前回と同様に平井さんです。参加方法は下記のメッセージをご覧ください。

ファンの皆さん、オンラインでお喋りしませんか?

時間: 2021年4月25日 01:00PM ~03:00PM
https://us04web.zoom.us/j/72701595601?pwd=akFTZHlETFFrNS90aWhDUUViRFg2Zz09
ミーティングID: 727 0159 5601 パスコード: M.Tejima
(カメラはオンでお願いします。)

ただお喋りしているだけですので、参加申込は不要です。
途中参加も構いませんが、3時を待たず閉めているかも知れない点、ご理解ください。
今後も不定期に開催予定です。

新井素子さんご自身も、このコロナ禍でZoomを覚えられました!
(ファンの方とのZOOMお茶会も、既に2回開催されています。但し、今回はファンの集まりですので、お誘いはしておりません。)

上にも書いてありますが、この交流会には新井素子さんは参加されませんのでご注意ください。
第3回オンラインお茶会はそのうちに開催される筈ですので、そちらもお楽しみに。
4月は『グリーン・レクイエム講談社文庫新装版、『NOVA 2021年夏号』、『世界SF作家会議』、など発売されますので、話題は豊富にありますね。語り合いたい方はぜひぜひご参加ください。
以上、よろしくお願い致します。

4月発売の書籍

グリーン・レクイエム 新装版 (講談社文庫)

グリーン・レクイエム 新装版 (講談社文庫)

↑なんと、新装版です!
NOVA 2021年夏号 (河出文庫)

NOVA 2021年夏号 (河出文庫)

  • 発売日: 2021/04/03
  • メディア: 文庫
新井素子さんの新作短編を収録。新井素子さんご出演のテレビ番組の書籍化。