第65回江戸川乱歩賞の選考委員に新井素子さんが就任

現在発売中の『小説現代』2018年7月号にて、第64回江戸川乱歩賞の選考結果が発表されています。入選作品は斉藤詠一氏の『到達不能極』とのこと。おめでとうございます。
そしてその後ろのページに掲載されている第65回江戸川乱歩賞の募集広告を見たら、なんと選考委員の処に新井素子さんの名前がありました。江戸川乱歩賞新井素子という名前が一瞬結びつかずに驚いたのですが、考えてみれば新井素子さんは日本推理作家協会に所属しておられるのでしたね。(*1)選考委員がどのように決められるのかは判らないのですが、推協所属の作家さんたちが持ち回りで務めているようなので、ここで新井素子さんの番が来たのかも知れません。
第64回と第65回の選考委員は次の方々です。(あいうえお順)

来年の7月号には、選考結果と新井素子さんの選評が掲載されることと思いますので、今から楽しみですね。【※】
腕に覚えのある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。受賞者には、正賞の江戸川乱歩像と副賞の1000万円が贈られます。
【※】『小説現代』は9月22日発売の2018年10月号をもって一旦刊行を休止し、2020年3月号がリニューアル創刊となるそうです。なので来年の7月号に新井素子さんの選評が掲載されることはありません。日本推理作家協会のサイトには掲載されるかも知れません。(2018-07-18追記)

小説現代 2018年 07 月号 [雑誌]

小説現代 2018年 07 月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2018/06/22
  • メディア: 雑誌
小説現代 2018年 7月号 [雑誌]

小説現代 2018年 7月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2018/07/01
  • メディア: Kindle

2019-12-16追記

第65回江戸川乱歩賞の選考結果と、新井素子さん含む選考委員の方々の選評は、こちらで読めます。
shousetsu-gendai.kodansha.co.jp

*1:江戸川乱歩賞は、主催が社団法人日本推理作家協会、後援が講談社とフジテレビなのです。

新井素子さんの短編「階段落ち人生」を収録した『年刊日本SF傑作選 プロジェクト:シャーロック』が発売

毎年恒例の『年刊日本SF傑作選』(大森望日下三蔵編/創元SF文庫)が今年も刊行されました。タイトルは『プロジェクト:シャーロック』。収録されているのは2017年に発表された日本SF短編から選りすぐりの16編。新井素子さんの「階段落ち人生」(初出:『奇想天外 アンソロジー 21世紀版』)が収録されたのは実に喜ばしいです。
また、新井素子さんがゲスト選考委員を務めた第9回創元SF短編賞の受賞作「天駆せよ法勝寺」と選考委員の選評も収録されています。新井素子さんが応募作をどう読んだのか、どのような話が好きなのかが判るのはファンにとっては興味深いです。
この賞ではゲスト選考委員の選ぶ個人賞があり、今回は「新井素子賞」を竹田人造「アドバーサリアル・パイパーズ、あるいは最後の現金強盗」が受賞しました。しかし残念ながら活字化の予定は無いそうです。新井素子さんが選んだ話なら読んでみたいですよね。

プロジェクト:シャーロック (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)

プロジェクト:シャーロック (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2018/06/29
  • メディア: 文庫

第9回創元SF短編賞の選評は、6月11日に発売された文芸誌『ミステリーズ!』Vol.89(東京創元社)にも収録されました。

ミステリーズ! Vol.89

ミステリーズ! Vol.89

収録作

  • 上田早夕里「ルーシィ、月、星、太陽」
  • 円城塔「Shadow.net」
  • 小川哲「最後の不良」
  • 我孫子武丸「プロジェクト:シャーロック」
  • 酉島伝法「彗星狩り」
  • 横田順彌「東京タワーの潜水夫」
  • 眉村卓「逃亡老人」
  • 彩瀬まる「山の同窓会」
  • 伴名練「ホーリーアイアンメイデン」
  • 加藤元浩「鉱区A-11」
  • 松崎有理「惑星Xの憂鬱」
  • 新井素子「階段落ち人生」
  • 小田雅久仁「髪禍」
  • 筒井康隆「漸然山脈」
  • 山尾悠子「親水性について」
  • 宮内悠介「ディレイ・エフェクト」
  • 八島游舷「天駆せよ法勝寺」(第9回創元SF短編賞受賞作)

読売新聞夕刊の連載エッセイ「岡目八目」、5月は新井素子さんが登場

読売新聞夕刊、水曜日に掲載の「なるほど囲碁将棋」面に「岡目八目」というリレーエッセイがあります。執筆者が月替りで交代するのですが、この5月は新井素子さんが登場しておられます。これから毎週水曜日に掲載される筈ですので、楽しみにしましょう。
2日掲載の第1回は「弱くても囲碁って楽しい!」というキャプションが付いており、決して囲碁が強くはないご自身が書いた近著のエッセイ集『素子の碁 サルスベリがとまらない』に込めた思いを語っておられます。

でも、いつまでも弱い人間が、弱いまんま囲碁エッセイ書いているのって、たぶん前代未聞なのではないかと。
だから、ある意味とても新鮮なエッセイだと思います。打ち碁でなかなか勝てなくても、囲碁ってこんなに面白い、たとえ万年級位者でも、囲碁ってこんなに楽しめる!

twitterに上げられた感想でも、囲碁をやったことがないけどやってみたくなったとか、囲碁は初心者だけどすごく共感を覚えて楽しく読んだ、などの感想をよく見ますので、新井素子さんの思いは充分に伝わっているのではないかと思います。この連載エッセイを読んで、手に取る人がもっと増えてくれればうれしいですね。

素子の碁 - サルスベリがとまらない (単行本)

素子の碁 - サルスベリがとまらない (単行本)

ちなみに、昨年より前の「岡目八目」は、こちらのページで読むことができます。

囲碁エッセイ『素子の碁 サルスベリがとまらない』(中央公論新社)、本日発売

新井素子さんがご夫婦で囲碁を趣味にしておられることはファンにはおなじみですが、その囲碁ついてのエッセイ本が出版されました。タイトルは『素子の碁 サルスベリがとまらない』(中央公論新社)。2006年から2008年にかけて『週刊碁』に連載されたエッセイ「サルスベリがとまらない」をまとめた本です。
囲碁を知らなくても新井素子ファンなら楽しめる筈です(と囲碁がよく分からない僕が言うのは、なかなか説得力があると思いません?)。帯には宮崎龍太郎七段の「読み終えれば、あなたもきっと囲碁を打ってみたくなる!」との力強い推薦文がありました。とにかく囲碁好きも囲碁を知らない人もみんな読みましょう。
昨日の時点では秋葉原書泉ブックタワーに一日早くサイン本が入荷していたようです。またその書泉ブックタワーでは、『素子の碁』の発売を記念して新井素子さんと旦那さんが一緒に登壇するトークショウ&サイン会も開催される予定です。

お二人揃ってのイベントというのは大変レアだと思います。今までのトークイベントでは聴けなかったような話もきっと出るんではないかと思いますので、ご都合のよろしい方はぜひご参加下さい。

4月6日に書泉ブックタワーにて『素子の碁 サルスベリがとまらない』(中央公論新社)発売記念・新井素子さん&手嶋政明氏トークショウが開催

イベントのニュースです。
エッセイの新刊『素子の碁 サルスベリがとまらない』(中央公論新社)が3月20日頃に発売されますが、記念イベントが開催されます。

4月6日(金)19:00より、東京・書泉ブックタワーにて、新井素子&手嶋政明ご夫妻によるトークショウ&サイン会が開催されるとのこと。旦那さんは今までにもイベントの客席から飛び入り的にトークに参加されていたことはありましたが、お二人が揃って登壇してのトークショウというのは、たぶん初めてではないでしょうか。お二人の囲碁的生活の詳細を伺うことができる貴重な機会です。そしてきっと旦那さんのサインも頂けるのですよね???
受け付けは本日、3月1日より既に始まっております。先着50名と人数がいつもより少なめなので、参加をお考えの方はお早めに。申込方法は上記のリンク先をご覧ください。