毎年恒例の『年刊日本SF傑作選』(大森望・日下三蔵編/創元SF文庫)が今年も刊行されました。タイトルは『プロジェクト:シャーロック』。収録されているのは2017年に発表された日本SF短編から選りすぐりの16編。新井素子さんの「階段落ち人生」(初出:『奇想天外 アンソロジー 21世紀版』)が収録されたのは実に喜ばしいです。
また、新井素子さんがゲスト選考委員を務めた第9回創元SF短編賞の受賞作「天駆せよ法勝寺」と選考委員の選評も収録されています。新井素子さんが応募作をどう読んだのか、どのような話が好きなのかが判るのはファンにとっては興味深いです。
この賞ではゲスト選考委員の選ぶ個人賞があり、今回は「新井素子賞」を竹田人造「アドバーサリアル・パイパーズ、あるいは最後の現金強盗」が受賞しました。しかし残念ながら活字化の予定は無いそうです。新井素子さんが選んだ話なら読んでみたいですよね。
プロジェクト:シャーロック (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2018/06/29
- メディア: 文庫
第9回創元SF短編賞の選評は、6月11日に発売された文芸誌『ミステリーズ!』Vol.89(東京創元社)にも収録されました。
収録作
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