8人の作家による猫小説を収録したアンソロジー『吾輩も猫である』が本日、新潮文庫より刊行されました。タイトルからお判りの通り、夏目漱石の没後100年&生誕150年を記念して出版された本です。
8編の著者とタイトルは次の通り。
- 赤川次郎「いつか、猫になった日」
- 新井素子「妾は、猫で御座います」
- 石田衣良「ココアとスミレ」
- 荻原浩「吾輩は猫であるけれど」
- 恩田陸「惻隠」
- 原田マハ「飛梅」
- 村山由佳「猫の神さま」
- 山内マリコ「彼女との、最初の一年」
新井素子さんの「妾は、猫で御座います」は、一匹の猫が一人称で語っているのですが、その名をファージと申します。新井素子ファンにはおなじみの、あのファージです。彼女がどんなことを考えているのか、ぜひ読んで確かめてみてください。(初出は『小説新潮』8月号。「夏目漱石没後100年記念企画 吾輩も猫である(前編)」という企画内で掲載されました。*1)
表紙イラストを描いたのは『夜廻り猫』などで有名な漫画家の深谷かほる氏。夏目漱石の有名な写真と同じポーズをとっている猫がなんとも微笑ましいです。漱石没後100年&生誕150年を記念して、かわいい猫アンソロジーが誕生しました!赤川次郎・新井素子・石田衣良・荻原浩・恩田陸・原田マハ・村山由佳・山内マリコ『吾輩も猫である』。8名の猫好き作家が『吾輩は猫である』に挑む! 装幀も本家と兄弟のようにしてみました〜。販売台もかわええ… pic.twitter.com/CkfqYWel2h
— 新潮文庫 (@shinchobunko) 2016年11月28日