新井素子さんの『星へ行く船』シリーズが復刊、出版芸術社から夏ごろより全五巻で刊行、書き下ろしもあり

本日発売された『SFが読みたい!2013年版』に、待望のビッグニュースが掲載されていました。SF出版各社の2013年刊行予定を紹介した「このSFを読んで欲しい!」のP.104、出版芸術社の欄です。

今年もSF関係の企画があります。まず新井素子さんの《星へ行く船》シリーズを再編集して夏ごろから全五巻で刊行。書き下ろしもあります。

星へ行く船』シリーズ年内復刊!
2012年版で告知されていたとは言え、こんなに早く刊行が始まるとは思いませんでした。しかも書き下ろしまで! 望外の喜びであります。
↓こちらは出版芸術社の公式twitterアカウントによる昨年のツイート。

いやあ、どんな本になるんですかねえ。イラストとかどうなるんだろう。楽しみで仕方がありませんね。

星へ行く船』シリーズは集英社コバルト文庫から全8冊が刊行されました。

  1. 星へ行く船』(「星へ行く船」、「雨の降る星 遠い夢」を収録)
  2. 通りすがりのレイディ
  3. カレンダー・ガール
  4. 逆恨みのネメシス
  5. そして、星へ行く船
  6. 星から来た船』上
  7. 星から来た船』中
  8. 星から来た船』下

それと『キャスリング』後編に収録された短編「αだより」を入れて、シリーズ全作品となります。
詳しいことが何か判りましたら、またお知らせしたいと思います。

SFが読みたい! 2013年版

SFが読みたい! 2013年版

余談

素研のtwitter始めました。

twitter.com

【2013/07/23追記】

もうすっかり夏ですね。刊行情報が全く伝わって来ないので、じりじりしながら待っている方も多かろうと思います。
今更ですが、4月28日に行われたイベント「きゃんちさん(喜屋武ちあき)の新井素子風自己紹介が巻き起こした波紋・・・・」@日本SF大会”超”体験版の席上、新井素子さんから『星へ行く船』完全版について言及がありましたことを記しておきます。

素「ええとね、とりあえず今『星へ行く船』は手に入らないと思うんで、現状。今度、出版芸術社から五冊、改めて『星へ行く船』から『そして、星へ行く船』までを再刊してもらって、予定で、去年の間にゲラまでは終わってるんですよ。あとはだから私が各々一本ずつ書き下ろしを書けばいいだけなんだが(笑)」
喜「いやあ、書き下ろし! 凄い!」(会場拍手)
川「ほら来たね、これ、書き下ろし」
素「とりあえず短編で水沢所長の事情とか麻子さんの話とか中谷君の話とか熊さんの話とかを書こうかなあ、と。要するに主人公二人はもうずっと出ずっぱりだから。とりあえず中谷君までは行ったんで。今は水沢さんを書いてます」

THE CHEWINGGUM WEEKEND|喜屋武ちあきの新井素子風自己紹介が巻き起こした波紋(前編)

4月の時点でまだ書き終えていない短編があった、ということで、今もひょっとしてまだ執筆中か、書き終わっていても編集作業の真っ最中なのかな、と思います。
出るのは確実なようなので、お互いもう少し我慢して待ちましょうか。
(次はいつ出るんだろう、と首を長くして待つ感覚は久しぶりのような気もします。21世紀になってから割と立て続けに小説が出版されてますからね)

【2013/08/21追記】

残念ながら、現時点では刊行時期未定、だそうです。