『SFが読みたい!2020年版』、『S-Fマガジン』2020年4月号など最近の話題

『SFが読みたい!2020年版』(早川書房

毎年恒例の『SFが読みたい!』が今年も発売されました。
新井素子さんの名前も処々に登場しているのですが、中でも圧巻なのがSF出版各社が今年の刊行予定を披露するコーナー「このSFを読んでほしい!」のKADOKAWAの欄。
3月に発売される新井素子さんの新刊『絶対猫から動かない』についての語りに半分以上が費やされており、そしてその紹介文がこれ以上ないってくらい熱い!のです。担当者さんの意気込みが判りすぎるくらいに伝わってきて、読めば感極まること間違いなしです。
『絶対猫から動かない』の発売前に、よろしければぜひお読みください。

SFが読みたい! 2020年版

SFが読みたい! 2020年版

  • 発売日: 2020/02/06
  • メディア: 単行本
『絶対猫から動かない』は3月28日頃の発売です。
絶対猫から動かない

絶対猫から動かない

S-Fマガジン』2020年4月号(早川書房

眉村卓氏の追悼特集が掲載されました。
追悼メッセージが筒井康隆谷甲州田中啓文日下三蔵池田真依子村上知子の各氏から寄せられております。特集を監修した日下氏の特集解説を読みますと、最初は囲碁仲間である新井素子さんにも声をかけたが先に日本推理作家協会の会報に追悼文を書いてしまわれたそうで掲載には至らなかった、とのこと。そちらの新井素子さんによる追悼文はネットでも読むことができます。
www.mystery.or.jp
新井素子さんと眉村卓氏は、2007年の日本SF大会「DAICON7」で行われた「モトコの碁」という囲碁の企画で共演されたこともありました。
尚、「眉村卓先生を偲んで」というメッセージを寄稿された徳間書店池田真依子氏は、出版芸術社時代に『星へ行く船シリーズ』新装・完全版の編集を担当なさった方です。『星へ行く船シリーズ4 逆恨みのネメシス』のあの長大な「あとがき」は、この方の熱意によって生み出されました。

星へ行く船シリーズ4逆恨みのネメシス

星へ行く船シリーズ4逆恨みのネメシス

  • 作者:新井素子
  • 発売日: 2017/01/31
  • メディア: 単行本

もうひとつ。
編集部による「吾妻ひでおファン葬」レポート(P.300)に、新井素子さんのお別れの言葉とそれを述べ上げた時の様子が書いてありました。「ひでおと素子の愛の交換日記」で長らくコンビを組んでいらしたことを思い出すにつけ、お言葉が胸に迫ります。
motoken.na.coocan.jp
ファン葬の様子についてはネットにまとめもあります。ご参考までに。
togetter.com