中公文庫より『くますけと一緒に』が復刊されました

中公文庫より『くますけと一緒に』が復刊し、本日発売されました。最初の単行本は1991年に大陸書房より刊行され、1993年の新潮文庫版、2001年の徳間デュアル文庫版に続き、三度目の文庫化となります。めでたい。
また中公文庫さんにおかれましては、『結婚物語』、『おしまいの日』と新井素子さんの著書を立て続けに復刊して下さり、うれしい限りです。新井素子さんの本がなかなか新刊書店に置いていない昨今、本当にありがたいです。できれば、この後もよろしくお願い致します。
さて、内容ですが、単行本版の「あとがき」と「中公文庫版へのあとがき」をダブル収録、解説を西澤保彦*1が書いています。(解説の冒頭では昔SF専門誌に掲載された平井和正新井素子対談のことが引かれ、「奇想天外」に掲載だったと思うけど間違ってたらすいません、と書いてありましたが、はい、これは「奇想天外」ではなく『SFアドベンチャー』1983年6月号*2 に掲載されたものですね。『ウルフ対談』*3という平井和正対談集にも収録されています。)
新しいあとがきもうれしいですが、新井素子さんと同世代の作家さんによる新井素子作品解題とも言うべき解説が非常に読み応えあり、だと思います。以前出た本を持っている方も一度読んでみるといいと思いますよ。

くますけと一緒に (中公文庫)

くますけと一緒に (中公文庫)