今年になって何回『ひとめあなたに…』を思い出したか

今日は小惑星「2005YU55」が午前8時半頃(日本時間)に地球から約32万4600kmまで最接近したらしいですね。無事に通り過ぎましたが、月の軌道よりも近い位置を通過したようで少しヒヤヒヤしました。「小惑星が地球に接近」というシチュエーションで新井素子さんの『ひとめあなたに…』を思い出した人もいらっしゃったのではないでしょうか。
今年になって『ひとめあなたに…』を思い出す人がけっこう多い、というのがtwitter新井素子さんに関するつぶやきを眺めていての実感です。で、次のようなまとめを作ってみました。

  1. Togetter|今回の震災で新井素子さんの『ひとめあなたに…』を思い出した。
  2. Togetter|【ネタバレ】隕石落下で新井素子の『ひとめあなたに…』を思い出すクラスタ
  3. Togetter|【ネタバレ】人類滅亡と言えば新井素子の『ひとめあなたに…』を思い出す。

こんな世相も相まって、『週刊プレイボーイ』10月31日号では「くじけない!!ための2011秋読書」*1という読書特集が組まれまして、著名人や書店員や編集部のオススメする「くじけない本」が紹介されたのですが、その中にも『ひとめあなたに…』があったんですよ。

編集部からのファイナルセレクト!
これで決してくじけない!!
今こそキミに贈る、人生を変える珠玉の8冊

というコーナー。紹介されたのは下の8冊です。

蝉しぐれ (文春文庫)

蝉しぐれ (文春文庫)

真剣師小池重明 (幻冬舎アウトロー文庫)

真剣師小池重明 (幻冬舎アウトロー文庫)

自虐の詩 (下) (竹書房文庫ギャグ・ザ・ベスト)

自虐の詩 (下) (竹書房文庫ギャグ・ザ・ベスト)

ひとめあなたに… (角川文庫)

ひとめあなたに… (角川文庫)

オルフェウスの窓 (第1巻) (Chuko★comics)

オルフェウスの窓 (第1巻) (Chuko★comics)

沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)

沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)

冒険者たち――ガンバと十五ひきの仲間

冒険者たち――ガンバと十五ひきの仲間

(本誌に掲載されていた写真はアリス館牧新社版の表紙)
天切り松 闇がたり〈第2巻〉残侠

天切り松 闇がたり〈第2巻〉残侠

紹介されていた『ひとめあなたに…』は、現在入手可能な創元SF文庫版ではなく角川文庫版で、しかも表紙イラストはさべあのまに変わる前の吉間ゆかりのものでした。何故でしょう。担当者が実際に読んだものなんでしょうか。『ひとめあなたに…』が「くじけない本」というのには個人的には軽い違和感も覚えましたが、それでもこの状況でこのタイトルが挙がるとは、やはりみなさん思うことは同じなんだなあ、とちょっとうれしく思いました。
この機会に『ひとめあなたに…』を読み返してみるのもいいかも知れませんよ。

*1:スペシャル対談「くじけぬ本について語ろう!!」大槻ケンヂ×南沢奈央高野秀行×角幡唯介/「くじけない!!ために、この一冊をオススメ!」作家・タレント編、スポーツ選手編、/「書店員のなかの書店員が選んだくじけない本大賞!!」/「今こそキミに贈る人生を変える珠玉の8冊」