『ダ・ヴィンチ』9月号で連載対談「新井素子と藤田直哉のSUPPLEMENT FICTION」が最終回を迎えました

本日発売された『ダ・ヴィンチ』9月号で連載対談「新井素子藤田直哉のSUPPLEMENT FICTION」が最終回を迎えました。一年間に渡り新井素子さんと藤田直哉氏が「あなたの人生に役立つSF」を紹介する、というSFファンにとってもSFを読んだことがない人にとっても絶好の企画だったと思います。
さて、最終回のテーマは「古典SF」。「漲る無茶なエネルギーが読み手に心地よく伝播する」と見出しが付いています。紹介されたのはSF黎明期の名作、H・G・ウェルズの『宇宙戦争』(創元SF文庫)とジュール・ヴェルヌの『神秘の島』(偕成社文庫/全3巻)です。新井素子さんがヴェルヌについて熱く語っておられます。詳しくは是非『ダ・ヴィンチ』で確認してみてください。
藤田氏がtwitterで「あとがき」をツイートしていました。

一年間お疲れ様でした。毎月この対談を読むのを楽しみにしていました。紹介された小説も参考になったり面白かったので(まだ全部は読み切れてないんですけど)、来月から淋しくなりますねえ。
また、今月号ではマンガ家の羽海野チカ氏の特集「羽海野チカ解体全書」*1が組まれており、「ギャラリー」コーナーのカバーイラスト編では氏が描いた新装版『扉を開けて』コバルト文庫)のカバー画*2が掲載されています。羽海野チカがお好きな方はこちらもご覧下さい。

ダ・ヴィンチ 2011年 09月号 [雑誌]

ダ・ヴィンチ 2011年 09月号 [雑誌]

宇宙戦争

宇宙戦争 (創元SF文庫)

宇宙戦争 (創元SF文庫)

神秘の島

神秘の島〈第1部〉 (偕成社文庫)

神秘の島〈第1部〉 (偕成社文庫)

神秘の島〈第2部〉 (偕成社文庫)

神秘の島〈第2部〉 (偕成社文庫)

神秘の島〈第3部〉 (偕成社文庫)

神秘の島〈第3部〉 (偕成社文庫)

扉を開けて(新装版)

扉を開けて (コバルト文庫)

扉を開けて (コバルト文庫)

*1:『ダ・ヴィンチ』2002年12月号では新井素子さんが「解体全書neo」に登場しています。

*2:羽海野版のカバー画は旧版(長尾版)の構図やアイテムを踏襲して描かれている。比較すると面白い。→【新井素子表紙ギャラリー|扉を開けて