9月刊行のアンソロジー『作家と酒』(平凡社)に新井素子さんのエッセイ「あたしは御飯が好きなんだ!」が収録

2021年9月に平凡社から刊行されたアンソロジー『作家と酒』とはこのような本です。

酒呑みへ捧ぐ、作家と酒をめぐる44編! 昭和の文豪や現代の人気作家によるエッセイ、詩、漫画、写真資料を収録。ほろ酔い、泥酔、二日酔い……そして今宵も酒を呑む。

www.heibonsha.co.jp

この本に新井素子さんのエッセイ「あたしは御飯が好きなんだ!」が収録されました。
「このタイトルで何故『作家と酒』に収録されるのだろう?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、純然たるお酒にまつわるエッセイでございます。興味を持たれた未読の方は、ぜひお読みください。

ちなみに、「あたしは御飯が好きなんだ!」の初出は『話の特集』1982年10月号。その後、『まるまる新井素子』(1983年)、『新・ひでおと素子の愛の交換日記』(1986年)、文庫『ひでおと素子の愛の交換日記4』(1988年)に収録されました。

お酒と言えば、新井素子作品にはお酒が登場する場面がけっこうあります。
主人公の二日酔いから始まるお話(『ひとめあなたに…』『二分割幽霊綺譚』)とか、酔っ払った登場人物のせいで地球が大変なことになるお話(「宇宙魚顛末記」)とか。『あなたにここにいて欲しい』や『傍若無人な冷蔵庫 新婚物語3』のお酒を飲む場面も印象的です。『引っ越し貧乏 新婚物語2』では、ファージの名前の候補として「ゲッケイカン・アルミ・カップ」や「オオゼキ・ノモノモ」なんてのも出てきましたね。
作品とお酒の関わりを分析するのも面白そうです。