新井素子初心者のための新刊書店で買える新井素子著作一覧

9月9日に『・・・・・絶句』の新装版が発売されるのがtwitterの一部で話題になっている。その流れで「新井素子初心者は何から読むのがいいのか問題」なんていう話題で盛り上がったりしたので、ふと新刊書店で扱っている新井素子さんの本は今どのくらいあるんだろうというのが気になった。何しろ品切れ・重版未定の作品が多く、寡作のせいもあって店頭で著書を目にする機会もここ数年はめっきり減っていたものである。調べた結果が下記の一覧である。「新井素子初心者は何から読むのがいいのか問題」で挙がったタイトルで漏れているものも多いのだが、それでも結構な数が、読める。
尚、結果はamazonの2010年9月6日現在の在庫に依る。もしかすると実状と違う場合もあるかも知れないので、その際は御連絡を頂けるとありがたい。
もし店頭になかった場合はお手数ではあるが書店に注文して頂き、興味を持った本を手に取って頂ければ無上の喜びである。
(全著作リストはこちら→http://motoken.na.coocan.jp/shoseki/index.html

最新作

もいちどあなたにあいたいな

もいちどあなたにあいたいな

2010年1月刊の最新長編小説。何を話してもネタバレ。

コバルト文庫

あたしの中の… (コバルト文庫)

あたしの中の… (コバルト文庫)

新装版。イラストは四位広猫。短編集。デビュー作「あたしの中の……」の他、「ずれ」、「大きな壁の中と外」、「チューリップさん物語」を収録。
いつか猫になる日まで (コバルト文庫)

いつか猫になる日まで (コバルト文庫)

新装版。イラストは四位広猫。初長編。
扉を開けて (コバルト文庫)

扉を開けて (コバルト文庫)

長編ファンタジー小説。イラストは漫画家の羽海野チカ。とても思い入れのある小説とのことで、表紙イラストは旧版の表紙を踏まえて描かれています。旧版を持っている人はじっくり見比べてみるといいかも。長編小説*1。ブラック・キャット・シリーズ。完結まで約20年かかった。

他の小説

チグリスとユーフラテス〈上〉 (集英社文庫)

チグリスとユーフラテス〈上〉 (集英社文庫)

チグリスとユーフラテス〈下〉 (集英社文庫)

チグリスとユーフラテス〈下〉 (集英社文庫)

長編連作SF。第20回日本SF大賞受賞作。第12回山本周五郎賞候補。「ベストSF1999」第4位。

ひとめあなたに… (創元SF文庫)

ひとめあなたに… (創元SF文庫)

ユーミンの曲がトラウマになる長編SF。東京創元社から復刊された。創元SF文庫からはもう一冊。
グリーン・レクイエム/緑幻想 (創元SF文庫)

グリーン・レクイエム/緑幻想 (創元SF文庫)

第12回星雲賞受賞作「グリーン・レクイエム」と続編の「緑幻想」を1冊にまとめた合本。
グリーン・レクイエム (シリーズ本のチカラ)

グリーン・レクイエム (シリーズ本のチカラ)

グリーン・レクイエム」のみで小学生向けの書籍としても出版された。

今はもういないあたしへ… (ハヤカワ文庫JA)

今はもういないあたしへ… (ハヤカワ文庫JA)

SF短編「今はもういないあたしへ…」と第13回星雲賞受賞作「ネプチューン」を収録。

季節のお話

季節のお話

1990年に出版された絵本。イラストは古川タク。2005年に復刊。

ハッピー・バースディ (角川文庫)

ハッピー・バースディ (角川文庫)

長編サイコ・ホラー。

窓のあちら側 (ふしぎ文学館)

窓のあちら側 (ふしぎ文学館)

「色」をテーマに作品を収録した短編集。単行本未収録作を収録したことで話題に。収録作は「グリーン・レクイエム」、「ネプチューン」、「雨の降る星 遠い夢」、「雪」「蝉」夜」(「季節のお話」より)、「眠い、ねむうい由紀子」、「影絵の街にて」、「大きなくすの木の下で」。

ちいさなおはなし

ちいさなおはなし

小説すばる』に連載されたショートショートをまとめた掌編集。

エッセイ

お元気ですか

お元気ですか

今日もいい天気

今日もいい天気

上の2冊は『クロスワードハウス』に連載されたエッセイをまとめたもの。生活感あふれるエッセイが微笑を誘う。角川文庫60周年記念企画で恩田陸のリクエストにより2008年に復刊。全4巻だが復刊されたのはこの1巻のみ。吾妻ひでおとの共著。

関連記事(2012.11.02追記)

*1:1巻は短編集。収録作は「ブラックキャット」、「あ・ら・かると三品」、「山手線のあいちゃん」、「夕暮れ・七つの情景」