『推理作家謎友録 日本推理作家協会70周年記念エッセイ』（角川文庫）に新井素子さんのエッセイが収録

『推理作家謎友録　日本推理作家協会70周年記念エッセイ』（日本推理作家協会編／角川文庫）が8月25日に発売されました。日本推理作家協会の70周年を記念して出版されたアンソロジーで、協会に所属する作家陣108人の書き下ろしエッセイが収録されています。
登場するのは錚々たる面々。

飛鳥部勝則／東えりか／阿刀田高／姉小路祐／我孫子武丸／綾辻行人／新井素子／有栖川有栖／池井戸潤／井家上隆幸／池田久輝／井沢元彦／石持浅海／伊東潤／井上夢人／植草昌実／薄井ゆうじ／円堂都司昭／逢坂剛／大崎梢／大沢在昌／大森望／大矢博子／垣根涼介／佳多山大地／加納朋子／川野京輔／川村尚敬（麻田実）／喜国雅彦／貴志祐介／北方謙三／北上次郎／北原尚彦／北村薫／木村二郎／倉阪鬼一郎／呉勝浩／小池真理子／後藤均／今野敏／佐々木譲／三田皓司／篠田節子／篠田真由美／柴田よしき／真保裕一／末國善己／鈴木輝一郎／関口苑生／田中喜芳／田中啓文／千澤のり子／月村了衛／辻真先／富樫倫太郎／戸川安宣／時武ぼたん／友井羊／鳥飼否宇／永嶋恵美／七尾与史／鳴海風／新津きよみ／西上心太／西木正明／貫井徳郎／野崎六助／野間美由紀／法月綸太郎／蓮見恭子／長谷川卓也／早見慎司／東野圭吾／東山彰良／響由布子／福田和代／藤田宜永／細谷正充／松坂健／松田十刻／松村比呂美／麻耶雄嵩／眉村卓／水生大海／水島裕子／道尾秀介／三橋暁／光原百合／皆川博子／湊かなえ／嶺里俊介／宮部みゆき／村上貴史／森川智喜／森村誠一／両角長彦／薬丸岳／矢崎存美／柳広司／山口雅也／山前譲／唯川恵／遊井かなめ／柚月裕子／吉野仁／米澤穂信／米田淳一／若桜木虔（あいうえお順）
新井素子さんも推協の会員であり、2ページのエッセイ「推理作家協会70周年」が収録されております。
話は飛びますが、8月26・27日に静岡市で開催された第56回日本SF大会「ドンブラコンLL」では、新井素子さんが出演する「祝！新井素子デビュー40周年」という分科会プログラムがありまして、新井素子さんから直に色々なお話を伺うことができました。その中で日本SF作家クラブと日本推理作家協会の違いという話題が出まして。パーティを開催した場合、前者では料理が早々に無くなる（昔、高千穂遥氏に気を付けるように言われたそうです）けれども、後者ではそんなことはなくずっと残っているのだそうです。もったいないからタッパーを持って行こうかと考えたことがある、と仰っていました。なぜこのような違いが出るのかは謎であります。*1
そんな日本推理作家協会がどのような団体であるのか、内情や雰囲気を味わうのにはうってつけの本です。興味のある方は是非お読みください。尚、その時語っておられた最大の相違点については、このエッセイでも触れられております。

推理作家謎友録 日本推理作家協会70周年記念エッセイ (角川文庫)

ちなみに、日本推理作家協会の50周年記念公演「文士劇　僕らの愛した二十面相」*2に新井素子さんは小坊主役で出演。60周年記念イベント「作家と遊ぼう！　ミステリーカレッジ」＠立教大学*3では、囲碁同好会メンバーとして囲碁の対局を行いました。

*1:会場からは、SF作家の方が貧乏なのでは？　という声も出ておりました。

*2:『文士劇　僕らの愛した二十面相　全記録』http://motoken.na.coocan.jp/works/book/variety/nijumen.html

*3:『作家と遊ぼう！　ミステリーカレッジ　メモリアルブック』http://motoken.na.coocan.jp/works/magazine/essay/sakkatoa.html