『本の雑誌』11月号に新井素子さん家の、あの書庫の写真が掲載

現在発売中の『本の雑誌』11月号で、巻頭の「本棚が見たい!」のコーナーに、新井素子さん家の書庫の写真が4ページにわたり掲載されました。『銀婚式物語』の家を建てる件で登場した、あの書庫です。改めて写真で見ると、その威容に圧倒されます。
この書庫には新井素子さんと旦那さんの蔵書、それに実家から引き取った、亡きお父様の蔵書が、三万冊以上(!)所蔵されているそうです。エッセイなどによれば、講談社にお勤めだったお父様はSFとミステリのマニアで、各出版社から刊行された叢書や文庫もほぼ収集しておられたとか。
この写真、新井素子ファンのみならず一見の価値ありです。ぜひぜひご覧ください。(あ、新井素子さんがぬいさんと一緒に写った写真もあります。)

本の雑誌401号2016年11月号

本の雑誌401号2016年11月号

銀婚式物語 (中公文庫)

銀婚式物語 (中公文庫)

この号では他にも2箇所に新井素子さんの名前が出てきます。
「新刊めったくたガイド」では、9月の書泉ブックタワーでのイベントで新井素子さんと対談した大森望氏が、『星へ行く船』&『通りすがりのレイディ』の新装・完全版を「往年のファンもコバルト版も知らない人もぜひ」とおすすめしています。(P.47)
読者アンケート「このデビュー作が好きだ!」では、有川浩さんの『塩の街』を挙げた方が、その素晴らしさを力説しつつ、『ひとめあなたに…』を思い出したのは私だけでしょうか、とひとりごちます。(P.38)*1

*1:こういう方、多いんじゃないでしょうか。僕も思い出しました。手に取ったきっかけは、新井素子さんが読書エッセイで第二作『空の中』が面白いと書いていたことで、それならデビュー作から読んでみようと思ったのです。その時は有川浩さんが新井素子作品の愛読者だったことなど全く知りませんでした。なんとなく読んでいる内にその舞台設定から『ひとめあなたに…』を思い出し、そのこととは関係なく涙がポロポロ零れ出して、気が付けばすっかり有川ファンになっておりました。