『絶対猫から動かない』が文庫化、角川文庫より10月24日に発売

新井素子さんの長編小説『絶対猫から動かない』の文庫版が角川文庫から発売されました。
公式発売日は本日10月24日ですが、前週の20日に入荷した地域も多かったようです。
また、電子版も同時発売されています。

読者の反応

関連記事

新井素子先生の新作長編小説『絶対猫から動かない』刊行前の担当編集さんのツイートが胸熱すぎる - Togetter

togetter.com

最新長編『絶対猫から動かない』が3月28日に刊行、絶賛発売中/『ダ・ヴィンチ』5月号に刊行記念の新井素子さんインタビュー掲載 - 新井素子さん最新情報 by もとけん

motoken.hatenablog.jp

「結婚物語シリーズ」の最新作「定年物語」が、”つながる文芸webサイト「BOC」”(中央公論新社)にて連載中、他

「定年物語」連載開始

結婚物語シリーズ」の最新作「定年物語」の連載が、webにて始まっておりました。
中央公論新社の”つながる文芸webサイト「BOC」”にて、毎月29日に更新されるようです。
新井素子さんが予てより仰っていた、たーさんの定年をテーマにした作品ですね。2022年9月11日現在では、「第二章 そもそもその頃コロナがあって」が最新話として公開されています。
www.chuko.co.jp
「南海ちゃんの新しいお仕事」の連載が終了したばかりですが、また毎月のお楽しみができました。うれしいですなあ。
(第一章のタイトル「いきなり死ぬのはあんまりだ」を見て、おや? と思った新井素子ファンの方は多いのではないでしょうか。これって新井素子さんは意識されていたのでしょうかね。気になります。)

新井素子さんの「結婚物語シリーズ」は、第4作までが出版されております。
1.『結婚物語』(角川文庫/中公文庫)
2.『新婚物語』(角川文庫)
3.『銀婚式物語』(中央公論新社/中公文庫)
4.『ダイエット物語……ただし猫』(中央公論新社/中公文庫)

『絶対猫から動かない』文庫化

2020年3月に刊行された長編小説『絶対猫から動かない』の文庫版が、10月24日頃に上下巻で刊行されます。
いつか猫になる日まで』のアンサー小説とも呼ばれた作品でして、かの作品に思い入れがあってまだ単行本版で読んでいない方には、ぜひともこの機会にお読みいただきたい、と強く思っております。
www.kadokawa.co.jp
www.kadokawa.co.jp

上下巻にそれぞれ文庫版「あとがき」が収録されます。
そこまでは恒例ですが*1、単行本版の「あとがき」も併録されるのは、ファンにとってはうれしいことですよね。新井素子作品ならではのことだと思います。新井素子さんと出版社さんに限りない感謝を。

単行本刊行時に、担当編集者さんの熱いツイートをまとめてみましたので、こちらもお読みください。

タイトル未定本

www.hanmoto.com
11月15日頃に、角川春樹事務所より単行本が刊行されるようです。
発行元が角川春樹事務所ということで、8月で連載が終了した「南海ちゃんの新しいお仕事」が単行本化されるのかな、と推測したのですが、タイトルが未定であるのには事情があるようです。


「階段落ち人生」は、「南海ちゃんの新しいお仕事」の発端となった短編小説でして、アンソロジーでしか読めない作品なので、併録されるなら願ったり叶ったりでございます。
こちらは続報を楽しみにしましょう。

*1:いやしかし、同時刊行された上下巻の本のそれぞれに「あとがき」を付ける、なんてことをする作家さんを他に知らんのです。

第68回江戸川乱歩賞発表&選評掲載/夏の文庫フェア開催中

小説現代』2022年7月号:第68回江戸川乱歩賞発表&選評掲載

第68回江戸川乱歩賞が5月17日に発表されました。
受賞作は「此の世の果ての殺人」。作者の荒木あかね氏は史上最年少の受賞となりました。

選考委員は綾辻行人新井素子京極夏彦、柴田よしき、月村了衛の五氏が務めました。
選評は『小説現代』2022年7月号に掲載されています。
今月号紹介|小説現代 2022年7月号

新井素子さんは第65回から選考委員を務めておられましたが、今回で一区切りとなりました。お疲れさまでした。
受賞作は8月頃に出版される予定とのこと。新井素子さんの選評を読むと、期待せずにはおられません。楽しみに待ちましょう。

夏の文庫フェア開催中

今年も書店にて夏の文庫フェアが始まりました。
新井素子さん関連の文庫もラインナップに入っています。

新潮社の「新潮文庫の100冊」:『我輩も猫である』

夏目漱石没後100年&生誕150年記念の「究極の猫アンソロジー」です。
8名の豪華な顔ぶれの執筆陣の、猫にまつわる小説が収録されています。新井素子さんの作品は「妾は、猫で御座います」。
100satsu.com

角川文庫の「カドブン夏フェア」:『ショートショートドロップス』

新井素子さんが編纂した、女性作家のショートショートのみを収録したアンソロジー
刊行は昨年ですが、好評につきはや5版となりました。
www.kadokawa.co.jp

店頭ではフェア用の小冊子も配布していると思いますので、チェックしてみてください。

猫俳句大賞の書籍化『猫は髭から眠るもの』(堀本裕樹・編著/幻冬舎)に新井素子さんのエッセイ収録

本日6月8日に『猫は髭から眠るもの』(堀本裕樹・編著/幻冬舎)が発売されました。「猫俳句大賞」の書籍化です。
www.gentosha.co.jp
nekohaiku.com


「猫俳句大賞」第1~3回に寄せられた約3万通の俳句の中から、よりすぐった299句を収録。
ゲスト審査員を務めた作家さん(第1回:町田康氏・第2回:新井素子さん・第3回:角田光代氏)の選評や、エッセイも収録されています。
俳句を嗜む方はもちろん、俳句はよくわかんないという猫好き、新井素子ファンにも楽しめる本だと思います。(新井素子さんがどんな猫俳句を選び、どんな選評を書いたか、興味を惹かれません?)
book.asahi.com

6月5日には、発売に先立ち堀本裕樹氏と新井素子さんのトークイベントも開催されました。

『将棋の渡辺くん』6巻(伊那めぐみ/少年マガジンKC)に新井素子さんの話題が登場

将棋の渡辺くん』は、将棋の渡辺明名人(棋王と二冠/2022年4月現在)の日常を、奥様である伊奈めぐみ氏が描いたコミックエッセイです。『別冊少年マガジン』で連載中。

kc.kodansha.co.jp
www.shogi.or.jp

徹底した合理主義者であるかと思えば虫を異様に怖がったり動植物の基本的な知識に疎かったりするそのユニークなお人柄に、とても惹きつけられるものを感じます。また、名人はぬいぐるみがお好きで、作中にもぬいぐるみネタがとにかくよく出てきます。将棋を知らない新井素子ファンでも面白く読める漫画だと思います。
で、4月8日に刊行された『将棋の渡辺くん』6巻(伊奈めぐみ少年マガジンKC)に、新井素子さん関連の話題がふたつ登場しています。

第7話(P.31)*1に、新井素子さんが翻訳した『ぬいぐるみさんとの暮らし方』(グレン・ネイプ/土屋裕共訳/新潮社)が登場。
作者の伊奈氏が『進撃の巨人』の諫山創氏に教えてもらって読んでみた、と書いてありました。

第28話(P.87)*2には、『ユリイカ』2021年1月号(特集=ぬいぐるみの世界)が登場。

新井素子さんのインタビューや
最果タヒさんの詩など
まるごと一冊ぬいぐるみ

との記述があります。
この号には、ぬいぐるみ好きの著名人として新井素子さんと渡辺名人のインタビューが掲載されているのでした。

渡辺名人は趣味で囲碁を嗜むそうなので、いつか新井素子さんと”ぬいぐるみ+囲碁”対談なんて企画が行われれば面白いのではと思うのですが、いかがでしょうか。

将棋の渡辺くん』には全く関係ないのですが、最近『わにわに物語』(講談社文庫)が電子書籍で復刊しました。
新井素子さん家のぬいぐるみ「わにわに」がぬいの日常について語った言葉を口述筆記したエッセイです。ぬいぐるみさんとの暮らし方』も復刊していただければうれしいのですが……。

関連記事

motoken.hatenablog.jp

*1:初出:『別冊少年マガジン』2020年12月号

*2:初出:『別冊少年マガジン』2021年7月号