4月6日(火)発売の書き下ろしSFアンソロジー『NOVA 2021年夏号』(大森望編/河出文庫)に、新井素子さんの新作短編小説が収録されました。
タイトルは「その神様は大腿骨を折ります」。
『NOVA 2019春号』所収の「やおよろず神様承ります」の続編、というか同じ世界のお話です。(『NOVA』でシリーズ化希望!)
たいへん長らくお待たせしました。河出文庫『NOVA 2021年夏号』本日発売! 日本SF作家クラブ会長・池澤春菜の小説デビュー作ほか、新井素子、柞刈湯葉、乾緑郎、斧田小夜、坂永雄一、高丘哲次、高山羽根子、酉島伝法、野崎まどの新作短編全10編を収める日本SF最前線。https://t.co/pLsZcR6Pba
— 大森望 (@nzm) 2021年4月3日
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— 大森望 (@nzm) 2021年4月3日
【収録作品(全10編)】
●高山羽根子「五輪丼」
2020年、ぼくの入院中に、東京でオリンピックが開催されたよね?
●池澤春菜/堺三保原作「オービタル・クリスマス」
宇宙ステーションV3が放つ、優しい奇跡。堺三保第1回監督作品原作、池澤春菜の初小説。
●柞刈湯葉「ルナティック・オン・ザ・ヒル」
— 大森望 (@nzm) 2021年4月3日
丘の上の兵士は地球が回るのをただ見ていた。ギャグ漫画みたいに間抜けな戦争が続いている。
●新井素子「その神様は大腿骨を折ります」
「あの、あたしは、山瀬メイって申します。“やおよろず神様承ります“って仕事をしてまして」
●乾緑郎「勿忘草 機巧のイヴ 番外篇」
— 大森望 (@nzm) 2021年4月3日
「私のお姉様になってくださいまし」----失われた手紙が生んだ帝都の浪漫。
●高丘哲次「自由と気儘」
大戦時に日本軍が開発したゴーレムに課せられた最後の命令は、猫の世話だった。
●坂永雄一「無脊椎動物の想像力と創造性について」
— 大森望 (@nzm) 2021年4月3日
市内全域を無数の蜘蛛の巣に覆われた古都、京都の全面的な焼却が決定された。
●野崎まど「欺瞞」
最も高等かつ極めて高尚な精神を獲得した神に近しい生命の一個体への愛の手記。
●斧田小夜「おまえの知らなかった頃」
— 大森望 (@nzm) 2021年4月3日
遊牧民の語り部と天才プログラマーの間に生まれた少年よ、おまえの母の成した秘密を語り聞かせよう。
●酉島伝法「お務め」
ランタンの灯る居室を出、果てしない廊下を巡り、今日も食堂へ。美食に舌鼓を打ち続ける男の任務。
すべて読み切りの新作SFアンソロジー、大森望責任編集『NOVA2021年夏号』、内容紹介付きの目次を掲げておきますね。 https://t.co/xq2xnQmWd8 pic.twitter.com/tyvmk5UXmB
— 河出文庫 (@kawade_bunko) 2021年4月6日
アンソロジーと言えば、新井素子さんが編んだ『ショートショートドロップス』(角川文庫/2021年1月発売)もとても好評です。普段読んだことのない作者さんやお話に出会えるのは、アンソロジーのいい処ですよね。
粒ぞろいの日本SFアンソロジーをぜひ手にとって見てください。